デビュー・アルバム 『ボーイ』 (1980)から最新作 『原子爆弾解体新書~ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム』 (2004)までの25年間のキャリアにおいて、世界中のロック・ファンから圧倒的に支持されてきたヒット・シングルを16曲収録した、完全・最強のベスト・アルバム。今年レコーディングの新曲も2曲収録!通常盤(UICI-1051)のみボーナス・トラック1曲収録。またCD+DVD限定盤のDVDにはヴァーティゴ・ツア- ミラノ公演のライヴ映像を10曲収録!

 ・ amazon music : U2 18 Singles (2006)

 ・ Spotify : B03. U2 18 Singles (2006)

この四半世紀において、もっとも支持されリスペクトされるバンドに数えられるU2。そんな彼らの過去の作品を厳選して1枚のシングル・コレクションにするのだから、どの曲を入れても収録されなかったすべての曲についてファンや信奉者の議論と異議を引き出すことは必須だ。U2の26年間のキャリアは、同時代のいかなるバンドからも祝福され愛されている。『U218 Singles(邦題『18シングルズ』)』は全員を喜ばせようとはせず、賢く1983年の『War(邦題『WAR(闘)』)』から2004年の『How to Dismantle an Atomic Bomb』までの定評のあるハイライト(とその他たくさん)にこだわっている。あら探しをする者たちは、このコレクションがバンドの人気のあるアルバムにあまりにも偏りすぎて、(アンセムにはならなくても愛すべき)テクノポップの接線『Zooropa』や『Pop』、真摯な『Boy』や『October(邦題『アイリッシュ・オクトーバー』)』時代のエネルギーをスキップしているとケチをつけるだろうが、ここに積み重ねられた音の帝国はU2が4分間のポップ・ソングでかき立てることのできる否定できない力と感情を証明している。リック・ルービンのプロデュースによる新曲2曲はバンドの新境地を開くものではないが、どちらも気持ちよくU2の大砲のどこかにはフィットする。「Window in the Skies」は典型的で強烈なファルセットのコーラスのある純粋な後期のアリーナ・ロックで、一方グリーン・デイが『October』時代の緊迫を注入する手助けをしているのが「The Saints Are Coming」だ。この18曲が重なりあって第一級のU2入門編となっていて、U2の大ブレイクはiPodのコマーシャルだったと思っている10歳の甥っ子や姪っ子に最適。–Ben Heege